声をあげます 著者 : チョン・セラン
ニックネーム : Maria 掲示日 : 2022-02-25


あとがきを見て驚いた。まさにコロナ禍のSFだったのに、2010年に書かれたというから、著者は本当にこの世界を予見していたのかもしれない…。私は表題作の「声をあげます」がいちばん好きだった。それぞれの登場人物が生き生きとしていて、それぞれの悲しみを抱えている。ある日やってきた一人が少しずつみんなを変えていき、生きる希望みたいなものを持つようになる。これを読むと、人と人が関わるといつの間にか変わるものもあるんだなということ。「小さな空色の錠剤」はまさに人類が辿りそうな結末。気候変動にも警鐘を鳴らす小説。SF苦手な人にもおすすめしたい小説。

表紙 タイトル
君という生活 キム・ヘジン
「君」という存在について、「僕」の視点でつづられていく短編。私は韓国語が判らなくて翻訳を読むしかないのだが、これは原文で読むべきなのだろう。それほどに、感情描写が繊細(それが翻訳であっても感じる)だし...
普通のノウル イヒヨンさん
17歳の少年ノウルが「普通」って何だろうと頭を悩ませながら、他の誰でもない自分だけの基準と価値観に基づいて普通や当たり前と向き合い受け入れていく姿に、「それでいいんだよな」と私も勇気をもらいました。生...
破果 ク・ビョンモ
60代の女殺し屋が最後の死闘に向かっていく様子を、鮮明に、もはや生々しく感じられる物語でした。中でも特に、最終盤の闘いの場面では思わず呼吸が速くなったし、何度も目をつむってしまうほどでした。 また、...
プリズム ソン・ウォンピョン
本書でめぐった4つの季節・一年を、2日で駆け抜けてしまった。読み進めなければ、誰が誰とつながり、誰が誰にどんな感情を持っているのかを忘れてしまいそうだったから。 物語は夏からはじまり、夏でおわる。や...
オアシス イ・チャンドン
オアシス イ・チャンドン ヴィレッジブックス 若い女性コンジュは重度の脳性麻痺で言葉も体も 自ら操ることは不自由であった、 男ジョンドウは適応障害で問題を起こさずに社会生活を送ることが不得手で...


apec2025canada
g7canada
코시스센터
webzine koreanet
Korea Net Japanese
Hello K! - Youtube
STAY HOME AND ENJOY K-ARTS