82年生まれ、キム・ジヨン 著者 : チョ・ナムジュ
ニックネーム : ちぃ 掲示日 : 2022-02-28


 韓国の女性は働き者だ。儒教の教えが浸透している韓国では、社会が目上の人を敬い、子ども、特に男子を大切にすることが求められている。女性はそれらの人々に尽くすことが正しいとされている。
 昔ならその価値観のままでよかったのだろうが、西洋の思想が入って、女性にはさらに仕事や勉強、社会的な地位迄求められるようになっている。日本も同様のジレンマを抱えているが、それは多かれ少なかれ多くの国の女性に共通するものだと思う。
 ジヨンの生い立ちから垣間見える女性としての息苦しさ、それなのに働いて自己実現も図ろうとするところが切ない。
 日本も韓国も国を挙げ、女性の活躍を推進しているように見えるが、自分に関係するところについてはみな昔の価値観を引きづっている。女性が生きにくい世の中はまだまだ続きそうだ。

表紙 タイトル
君という生活 キム・ヘジン
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挿絵がかわいくて選んだ本です。カフェに行ったり、海に行ったり、丁寧に歯を磨いたり、そんな小さなことに幸福を感じながら、自分を大切にする方法がわかります。自分を待ってみるということが、無駄時間ではなく、...
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本の帯に、人間関係に疲れてしまった人の関係デトックス、とあったのにひかれました。親友が「人が嫌いなんだよね」と言った時、嫌いということは人に関心があるんだな、本当は仲良くなりたいけど、どこまで踏み込め...


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