故李御寧先生 一周忌追慕特別展示会 李御寧と『「縮み」志向の日本人』 23.03.03
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故李御寧先生 一周忌追慕特別展示会
李御寧と『「縮み」志向の日本人』

 
この度、駐日韓国文化院では韓国を代表する知性にして世界的碩学である李御寧(イ・オリョン)韓国初代文化部長官の一周忌を迎え、韓国と日本の両国に残された先生の文学的・文化的業績に、<李御寧と『「縮み」志向の日本人』>として再びスポットライトを当てる特別展を企画いたしました。
李御寧先生は作家であり、文学評論家、ジャーナリスト、教育者、行政家、文化企画者でもあるなど全方位的な知識人で、現実を直視しながらもその壁を越えていつも新しさを追求する人物でした。1933年に生まれた彼は評論、エッセイ、小説、戯曲など文学のあらゆるジャンルにわたって執筆活動をしてきた作家です。
1990年には韓国の初代文化部長官として韓国の主要文化機関である国立国語院、国立中央図書館、韓国芸術総合学校などが文化空間に生まれ変わるよう政策の新たな枠組みを提示しました。また、88ソウルオリンピック開幕・閉幕式総括企画、大韓民国新千年準備委員会委員長、ユネスコ世界文化芸術教育大会組織委員会委員長など、韓国文化史に刻まれる大規模な行事も多く担いました。さらに、1960年代に韓国文化を分析した『土の中にあの風の中に』と、1980年代に日本文化を分析した『「縮み」志向の日本人』を通じて韓日両国で文化分析の専門家として広く知られるようになり、韓中日比較文化研究所を通じて北東アジア文化の繁栄と和合を模索してきた人物です。

今回の<李御寧と『「縮み」志向の日本人』>展では李御寧先生が生涯取り組んだ著述活動を中心に彼が残したメッセージにスポットライトを当てます。
第1章「彼の創造的生活:読んで考え、読んで書く」では、彼の活動を中心に生涯を振り返ります。第2章「文化で日本を見つめる:縮み志向の日本人」では、彼が日本で執筆し、日韓両国で大きな反響を呼んだ『「縮み」志向の日本人』に盛り込まれた日韓文化を深堀します。第3章「彼は図書館だ」では、李御寧先生の全著作物を写真で紹介し、実際に読むことができるように本も展示します。第4章「永遠のクリエイター:生命が資本である」では、彼が若い世代に残したい未来志向のメッセージを知ることができます。

 
会期:2023年3月24日(金)~4月25日(火) 10:00~17:00
※休館日:毎週日曜日
会場:駐日韓国文化院ギャラリーMI ※入場無料
〒160-0004 東京都新宿区四谷4-4-10 Tel:03-3357-5970
(東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目駅」1番出口より新宿御苑方向に徒歩5分)
内容:韓国の知性人であり、世界的な碩学者である李御寧が60余年執筆した著作と生涯に関する写真、物品など合計50点展示
主催:駐日韓国大使館 韓国文化院
後援:寧仁文学館
お問い合わせ:駐日韓国大使館 韓国文化院Tel:03-3357-5970

【李御寧(イ・オリョン)について】
1933.12.29   韓国忠清南道 牙山市生まれ
1956   ソウル大学校文理科大学国語国文学科学士
1956   韓国日報紙に『偶像の破壊』を発表
1958   ソウル大学校国語国文学科同期の姜仁淑(カン・インスク)と結婚
1960   ソウル大学校大学院国語国文学科文学修士
1960~1972   ソウル新聞、京郷新聞、中央日報、朝鮮日報の論説委員
1966~1989   梨花女子大学校文理大国文科教授
1972   月刊紙『文学思想』創刊
1979   大韓民国文化芸術賞受賞
1981~1982   東京大学比較文学比較文化研究室客員研究員
1987   檀国大学校大学院国語国文学科文学博士
1988   ソウルオリンピック開会・閉会式総括企画
1989   国際日本文化研究センター客員教授
1990~1991   大韓民国初代文化部長官
1992   日本文化デザイン大賞受賞
1994~2022   大韓民国芸術院会員
1996   第24回国際交流基金賞大賞
1999~2001   大韓民国新千年準備委員会委員長
2001   寧仁文学館を設立
2003~2004   国際日本文化研究センター外国人研究員
2007   東京でキリスト教の洗礼を受ける
2008~2019   韓中日比較文化研究所設立・理事長
2009   第4回正岡子規国際俳句賞 スウェーデン賞受賞
2010   奈良県立大学名誉総長
2021   「2021年文化芸術発展有功者」金冠文化勲章授与
2022.02.26   逝去
2023.01   奈良県第5回「アジアコスモポリタン賞」メモリアル賞受賞

【主な著書】

『抵抗の文学』
評論、1959、耕智社(韓国)

『土の中にあの風の中に』
評論、1963、玄岩社(韓国)

『「縮み」志向の日本人』
日本著作、1982、講談社
     

『デジログ』
評論、2008、センガゲナム

『生命が資本である』
評論、2013、マロニエブックス
 

【ギャラリートーク】
展示初日には、李御寧先生の人生の伴侶であり文学同志であった姜仁淑(カン・インスク)寧仁文学館長をお招きし、彼の人生と著作について語っていただきます。
〔日時〕 2023年 3月 24日(金) 14:30~15:00
〔会場〕 駐日韓国文化院ギャラリーMI(1F)
〔参加方法〕 当日14:30まで会場へお越しください。
〔定員〕 先着順50名様

番号 タイトル 掲示日 照会
353 韓国伝統工芸「メドゥプ」、脈を継ぐ 24-09-26 2504
352 SeMA X 韓国文化院巡回展「目を閉じれば浮かぶ世界」 24-05-20 6465
351 丸沼芸術の森レジデンス5周年記念「韓日交流展」 24-03-07 10322
350 特別企画展「壬寅進宴図屏のなかの朝鮮王室の踊りと音楽」 23-11-13 10685
349 韓流20周年記念展示会 23-10-18 11837
348 ハングル実験プロジェクト<近代ハングル研究所> 23-08-04 11477
347 2030釜山世界博覧会誘致祈願展示会 23-06-13 4717
346 韓国の伝統紙「韓紙」紹介展「今日 韓紙」 23-04-10 13070
345 故李御寧先生 一周忌追慕特別展示会 李御寧と『「縮み」志向の日本人』 self 23-03-03 8297
344 河正雄コレクション 徒徒 江上越・河明求 展 23-01-05 6393
343 藤本巧写真展「韓国の食文化紀行」 22-11-22 8081
342 韓日親善文化交流展~韓国の螺鈿漆器と日本の陶磁器 22-11-08 5742
341 閨房工芸 日韓交流展2022 22-10-11 6994
340 柳宗悦の心と眼―日本民藝館所蔵 朝鮮関連資料をめぐって― 22-08-09 13597
339 観じる韓国の食文化 今と昔~韓食文化ボックス&藤本巧写真展 22-07-04 10291
338 秀蓮工房 韓紙工芸展『光彩』韓紙工芸とメドゥプ工芸 22-06-30 7066
337 韓国民画ムジゲの会グループ展「福をよぶ韓国民画」 22-05-09 7202
336 2002日韓W杯20周年記念展「あの時の感動をもう一度」 22-04-27 8548
335 韓国の昭和レトロ「ニュートロ展」 22-03-16 13078
334 展示「千年の古都 慶州」 22-02-24 9165


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