フィフティ・ピープル 著者 : チョン・セラン
ニックネーム : Maria 掲示日 : 2021-12-07


50人もの主人公が出てくる小説は他にはないのでは?読み進めていくうちに、知り合いがどんどん増えていく感じがしておもしろい。そして、韓国で実際に起きた事件も盛り込まれているらしく、なんだか本当にすぐそこで起きているんじゃないかと思わせる小説である。しょっぱなから自分の死を理由に娘の結婚式を華々しい葬式にしてしまう母親が出てきて引き込まれる。病院周辺の話が故に、生と死が主題の話が多く、悲しいはずなのにユーモアを感じる。これから病院で医者や看護師、検査技師たちを見かけたら彼らの日常を妄想してしまいそうだ。私のお気に入りは、オランダ人女性が自分が使われためがねの広告をソウルまで探しにくる話。どれか一つ気に入る人物が見つかるはずだ。

表紙 タイトル
ヒョンナムオッパヘ チョ・ナムジュ、他6名
この本は、フェミニズムをテーマにした7名の作家による短編集である。作家ノートや翻訳者解説が物語や韓国の現代社会の背景を知る手がかりになる。 表題作がとりわけ印象に残った。ヒョンナムさんに精神的に支配...
+1cmLIFE たった1cmの差があなたの未来をがらりと変える キム・ウンジュ
「+1cm」シリーズのLIFE編です。以前に「+1cm」シリーズの別の本を読んでいたので、2冊目になります。 こちらは、韓国文化院に立ち寄った際に、図書館で偶然目に留まり読ませていただきました。...
ニューヨーク製菓店 キム・ヨンス
「韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション」の15作目です。このシリーズのいいところは日韓併記であることです。韓国語勉強中の方におすすめです。また、冊子自体がとても薄く短く軽いため持ち運びしや...
ペイント イ・ヒヨン
かつて『アーモンド』が受賞したチャンビ青少年文学賞受賞作品です。国が子供を育てる近未来の物語で、読みやすく内容も重くありません。会話が多いのですがその中にキラリと光る言葉があります。世の中の良い親子の...
そばの花の咲く頃 (日帝時代民族文学対訳選) 李孝石
いちめんの白い麦の花は月の明りに照らされて 人も驢馬もおのれの影を踏みながら峠道を行く。 李孝石の世界に魅せられて彼の故郷である 江原道平昌の地を訪ねてみたいと思うのは私だけでないみたいだ。...


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