ショウコの微笑 著者 : チェ・ウニョン
ニックネーム : かっちゃん 掲示日 : 2021-11-26


タイトル作「ショウコの微笑」を始め、本作は他者との関わり合いの中で無傷でいられないながらに懸命に生きる人たちの物語でした。そして、読み進めていくほどに、この小説の登場人物が受ける痛みをただの個人の経験というだけに集約できないことに気がつきます。その背景には、家父長制、学歴社会、家族主義的な介護など、強固に積み上げられた構造的な社会問題が必ず存在していることがわかります。こんな社会の中で「普通に」生きるってなんなんだろうか。
 韓国のことわざで「卵を岩を打つ」と言う言葉があることを知りました。本来は無謀なことの例えですが、最近では「打つことはできなくても、汚すことはできる」というもう一つの解釈が生まれたそうです。この小説を読み終えたとき、でも私たち卵くらいは持ってる!と登場人物たち、そして私の少ない友人たちの顔、顔、顔を思い出しました。

表紙 タイトル
女ふたり、暮らしています。 キム・ハナ / ファン・ソヌ
ありそうでなかった女友だち同士の同居。二人とも40代ということで、周囲からは不思議な目で見られたそうだ。部屋の写真が掲載されていて、とても素敵な生活だと思うと同時に、だらしない部分も曝け出していて共感...
それでも素敵な1日 (그래도 괜찮은 하루) 구작가 ク作家
この本は、「障害を克服して自分の道を切り開いていく素敵な方の話だよ」と、韓国の友人からいただきました。この本は、ク作家さんが2歳の時に聴覚を失い、耳が聞こえない自分の代わりに、大きな耳を持つバニーとい...
韓国が嫌いで チャン・ガンミョン
タイトルからして、韓国を悪く言った本なのかと思いきや、そうではなかった。主人公は最初は韓国が嫌いでオーストラリアへ行くが、その目的は後に変わる。「幸せになるため」に、人間らしく扱ってもらえるように。真...
実は、内向的な人間です ナム・インスク
私はMBTI検査で10年以上I(内向的)なのに、周りからはE(外向的)と言われているため、ある意味著者と似たような性向なのだと思います。本の内容は90%程度教官できる内容ばかりでした。共感できなかった...
82年生まれ、キム・ジヨン チョ・ナムジュ
 韓国の女性は働き者だ。儒教の教えが浸透している韓国では、社会が目上の人を敬い、子ども、特に男子を大切にすることが求められている。女性はそれらの人々に尽くすことが正しいとされている。  昔ならその価...


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