Lの運動靴 著者 : キム・スム
ニックネーム : Maria 掲示日 : 2023-05-04


この物語のどこまでが本当で、どこまでがフィクションなのか…?
現実と夢との境目が曖昧になる感覚。
夜遅くまで働くと、意識が朦朧としてきて、
自分が起きている瞬間と眠っていた瞬間がわからなくなります。
眠りからハッと目覚める感覚。
振り子のように繰り返す、どうしようもない眠気を誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。
まさに、そんないっときであるかのような気分にさせられた本です。

修復を任せられることになった主人公だけが、この運動靴が発するとても強くて、嫌な匂いがわかる、と言う描写が独特でした。臭いがなくなったことで、主人公やその周りの同僚たちの状況の変化を暗に示しているのかな、とも思いました。

これまでに世界中で修復されてきた様々な、奇妙でちょっと不思議なアート作品についても知ることができました。

表紙 タイトル
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