明るい夜 著者 : チェ・ウニョン
ニックネーム : Maria 掲示日 : 2023-04-02


壮大な歴史の重なりとファミリー・ヒストリー。
またすぐ会える、でも、会えないかもしれない、という別れを何度も繰り返す。
物語の中で、別れのシーンは自分のことのように悲しくなった。自分自身の留学先や異国での別れシーンを重ねてしまうからだ。
最初に救ってくれた夫は、いい人そうに見えたのに、どんどん印象が悪くなり、しまいには家族を悪い方向に進ませているだけのように感じてしまった。でも、それぞれが良かれと思って動いていて、人生ってそんなもんだよな、とも思う。
孫が家族の歴史に救われて、また、おばあちゃんも孫と思い出を共有することにより
新しい発見がある。何層にも重なった家族の歴史を、読者を迷わせることなく書き分けた著者の力がすごい。
個人的に同じ家族の歴史小説として、長さは違えど「パチンコ」(ミン・ジン・リー)に似た雰囲気を感じた。

表紙 タイトル
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韓国では戒厳令に対してデモが起き、今もなお続いている。いつまで続くのだろう。今は韓国旅行控えた方がいいのかな。こう言った気持ちになった。そんなときBTSのテヒョンが紹介してくれた「少年が来る」が光州事...
私たちのテラスで、終わりを迎えようとする世界に乾杯 チョン・セラン
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菜食主義者 ハン・ガン
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 水泳競技で5番レーンというのは、決勝に進んだ時に予選通過タイムの早い順で1番タイムの良かった人が4番レーン、次にタイムの良かった人が5番レーンで泳ぐ。  小6のナルは水泳部のエースでメダルも沢山取...
翻訳に生きて死んで クォン・ナミ
前におなじ著者の『ひとりだから楽しい仕事: 日本と韓国、ふたつの言語を生きる翻訳家の生活 』を読み、大変おもしろかったので手に取りました。クォン・ナミさんの翻訳者として、母として、そして人間としての様...


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