ペイント 著者 : イ・ヒヨン
ニックネーム : Maria 掲示日 : 2022-05-27


チャンビ青少年文学賞の『アーモンド』のあと、該当作なしの一年をへて、受賞作品に選ばれた本作。作者が30代で産後うつをわずらったことをきっかけに文章教室に通い始め、作家になったというエピソードに惹かれたこともあり、手に取りました。

舞台は国が子どもを管理する近未来。環境ゆえに少々、外の世界とはちがう高校生たちが出てきます。それぞれの性格の書き分けがキャラクターを魅力的にしています。子どもを世話するガーディアンたちも、みんな根本的には優しい心を持っていて、暖かい気持ちになれる小説でした。

さらりと読めますし、中学生くらいから読めるのではないかと思います。

表紙 タイトル
Lの運動靴 キム・スム
この物語のどこまでが本当で、どこまでがフィクションなのか…? 現実と夢との境目が曖昧になる感覚。 夜遅くまで働くと、意識が朦朧としてきて、 自分が起きている瞬間と眠っていた瞬間がわからなくなりま...
破果 ク・ビョンモ
ノワール小説なんて、読んだことがないに等しかったが、主人公の境遇に惹かれて手に取ってみた。36歳の医師に恋心を抱いたり、無心と名づけた犬に愛情を示したりと、境遇から人に執着してこなかった人生に変化が訪...
明るい夜 チェ・ウニョン
壮大な歴史の重なりとファミリー・ヒストリー。 またすぐ会える、でも、会えないかもしれない、という別れを何度も繰り返す。 物語の中で、別れのシーンは自分のことのように悲しくなった。自分自身の留学先や...
「四月のミ、七月のソ」 キム・ヨンス
表題を含む11編からなる短編小説。それぞれが、30ページ程なので、韓国文学作品が初めての私でも、臆することなく、読むことが出来ました。まず、ページをぱらぱらとめくると、「バイオリン」の文字が目に付き、...
他人の家 ソン・ウォンピョン
八つの短編集です。その中の1つ「箱の中の男」という作品は作家の長編小説「アーモンド」での事件が関わっていて視点が変わり面白いです。私個人的には「四月の雪」が一番好きです。自分には自分の、他人には他人の...


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