文化院ニュース
掲載日 : [20.07.22] 照会数 : 3847
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YouTubeライブ配信
オンライン韓国文化公演「弦楽器の韓日ハーモニー」
オンライン韓国文化公演「弦楽器の韓日ハーモニー」
駐日韓国文化院は、新型コロナウイルスからの一日も早い回復を祈り、家にいながらでも移動中でも、どこでも韓国文化を楽しめる「オンライン韓国文化公演」を開催しております。
去る6月24日に初めて試みましたオンラインでのライブ放映による「歌・舞・楽」公演がご好評をいただき、今回二回目の舞台を開催することになりました。
今回の舞台では、韓日文化交流をテーマに両国伝統楽器「カヤグムと琴」の共演、西洋楽器の「ヴァイオリンとチェロのデュオ」の舞台を用意しました。
オンラインでお送りする生放送公演に皆様のご関心とご視聴よろしくお願いいたします。 。
ㅇ日時:2020年8月6日(木)16:00~ (約60分)
ㅇ配信媒体:YouTube公式チャンネル「オンライン駐日韓国文化院」➡ クリック
※YouTube Liveはどなたでも無料でパソコン・モバイルからご視聴いただけます。
※視聴できない場合は、下記のヘルプセンターをご活用ください。
YouTubeヘルプ➡ https://support.google.com/youtube/topic/9257404?hl=ja&ref_topic=9257498
ㅇ主催:駐日韓国大使館 韓国文化院
ㅇ協力:韓国観光公社、韓国コンテンツ振興院
【プログラム】※ プログラムは諸事情により変更になる場合があります。
1) ヴァイオリン×チェロ デュオ
*演奏: パク・ヒョナ / チェロ、福田ひろみ / ヴァイオリン
E.エルガー / 愛の挨拶(E.Elgar / Salut d'amour Op.12)
「威風堂々」行進曲でもよく知られているイギリスの作曲家、エドワード・エルガーの最も有名な曲。1888年にキャロライン・アリス・ロバーツとの婚約記念に贈った曲で、エルガーの作品中では初期のものです。ピアノ・ソロ、ヴァイオリンとピアノ、オーケストラの編成で作曲しましたが、全世界で広く愛され、今でも様々な編成で広く演奏されています。
F. クライスラー / 愛の悲しみ(F.Kreisler / Liebesleid)
20世紀前半を代表するオーストリア出身の作曲家・ヴァイオリニストであったフリッツ・クライスラーがヴァイオリンとピアノの為に作曲した曲。本日はヴァイオリンとチェロのデュオで演奏します。曲名は原語、ドイツ語で「Liebesleid」と表記され、「Liebe」は「愛」、「Leid」は「悲しみ」や「苦しみ」などと訳せますが、オーストリア人にとっては、意味のどこかには望みがあり、憧れの意味を含んでいます。ワルツのリズムの美しい旋律に合わせ「愛」に関する様々な感情を表現しています。
J.マスネ / タイスの瞑想曲(J.Massenet / ‘Meditation’from Thais)
ジュール・マスネの作品の中で最も広く知られている曲であるタイスの瞑想曲は、マスネの作品、歌劇『タイス』の第2幕の第1場と第2場の間の間奏曲で、本来はオーケストラと独奏ヴァイオリンにコーラスの形で演奏されました。宗教的な雰囲気の中、ゆっくり歩くようなテンポで静かに感情を歌うような旋律にマスネ特有な繊細な表現が現れています。キム・ヨナ選手が2010年世界フィギュアスケート選手権ガラショーでこの曲に合わせて美しい演技を披露しました。
アリラン / 編曲: パク・ヒョナ (Arirang / arr. Hyunah Park)
韓半島内外で最も有名な韓国民謡の一つ。各地に数多くの種類のアリランがありますが、1896年にアメリカで出版された英文紙『朝鮮留記』内にある「KOREAN VOCAL MUSIC」に初めて楽譜(本日演奏されるアリランではない)が記載され、アリランという存在が世界で広く知られるきっかけとなりました。2012年、韓国のアリランがユネスコ無形文化遺産に登録されました。
G.F.ヘンデル=J.ハルヴォルセン / パッサカリア(G.F.Handel-J.Halvorsen / Passacaglia in G minor)
曲の正式名称は「ヘンデルの主題によるパッサカリア」。ヨハン・ハルヴォルセンはノルウェーの作曲家・ヴァイオリニストであり、この曲は1897年にヘンデルの主題のメロディーを元に作曲されました。パッサカリアは舞曲の一種。原曲はヴァイオリンとヴィオラのために書かれていますが、ヴァイオリンとチェロでも広く演奏されています。迫力のある弦楽器2挺の音を楽しめます。
V.モンティ / チャールダーシュ (V.Monti / Czardas)
「チャールダーシュ」というのは「酒場風」という意味のハンガリー民族舞曲のひとつで、イタリアの作曲家ヴィットーリオ・モンティにより作曲されました。当時多くのジプシー楽団が演奏していて、ウィーン宮廷では演奏が禁止されたこともあるほどヨーロッパ全体で大流行したと知られています。超絶技巧で軽快な雰囲気でアンコールピースとして愛されています。
2) カヤグム演奏『讚耆婆郞歌(チャンギパランガ)』
*演奏: キム・オル / カヤグム
『讚耆婆郞歌(チャンギパランガ)』 は、新羅時代の花郎(ファラン)耆婆郞(ギパラン)を称賛する歌で、忠談師(チュンダムサ)が作った郷歌(ヒャンガ)です。耆婆郞についての記録はありませんが、花郎の指導者と推測されます。
『讚耆婆郞歌』が作られたのは、新羅が三国を統一してから100年余り過ぎた時で、当時の花郎は統一を成し遂げるために活躍した花郎とは大きくかけ離れていました。王室の権威は地に落ち、遊びに明け暮れていました。このような時期に耆婆郞を称賛したのは、全盛期の花郎への憧れを表したものと思われます。
現代の若者たちが花郎のように困難と逆境に屈しないことを願う心も込められています。
3) 琴演奏『箏独奏のための一楽章 上無』山本邦山作曲
*演奏: 高橋てるみ / 琴
一の絃を十二律の上無律に合わせることから「上無」の曲名がつけられました。
形式はA-B-Aの比較的早いテンポによる一楽章で、その技術も伝統技法に基づいて書き上げたものです。リズムが細かいため、流動的な旋律がほとんどです。
したがってテクニックとしては高度なものが要求されます。ゆっくりした部分は古典“段物”の旋律を参考にしました。(作曲者)
4) カヤグム×琴 協演『「織」〜箏と伽耶琴のための〜』
*演奏:キム・オル / カヤグム、高橋てるみ / 琴
箏と伽耶琴の各々の楽器の特性と異なる奏法を活かしながら、2つの糸と糸が互いに寄り添い合い織りなした作品を創りたいと思いました。
箏と伽耶琴の奏法の大きな違いは、琴は爪を付け、伽耶琴は付けずに指で演奏することです。したがって実際には弾かない方の手、左手の使い方も異なります。
冒頭は、ひとつの旋律を箏と伽耶琴でフレーズごとに分担して演奏することで、それぞれの音色と奏法の違いを示し、次には旋律と伴奏の役割を互いに受け持つことで二つの楽器から生まれるハーモニーを楽しみます。その後の独奏では、個々の古典的な世界が展開され、再び二つの楽器が対話し協調し合いながらクライマックスとなります。
箏と伽耶琴、日本と韓国が互いの声に耳を傾け織りなす音の世界をお楽しみください。
(委嘱:Jocelyn Clark/作曲:高橋久美子 2016年)
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