TOKYO ACCESSIBLE DANCE
国際インクルーシブダンス・プラットフォーム 2026
韓国、スコットランド、カンボジアから、インクルーシブダンスの分野で活躍する振付家を招聘し、「国際インクルーシブダンス・プラットフォーム」を開催します。
期間中は、海外の振付家と日本のダンサーが、障がいの有無や異なる文化的背景を越えて共同創作に取り組み、それぞれ小作品を制作します。最終日には、その成果をショーケースとして上演します。
あわせて、英国のインクルーシブダンスカンパニーDanceSyndromeのメソッドを学んできたファシリテーターによるワークショップ、招聘振付家を交えたトークセッション、LAND FESが実施した英国リサーチの報告会・交流会など、多彩なプログラムを開催します。
LAND FESがこれまで関係を築いてきた、韓国のLight Sound Friends、英国のDanceSyndrome、スコットランドのIndepen-Dance、カンボジアのEpic Artsとの連携をさらに発展させ、各国の実践や知見を分かち合いながら、ともに学び、新たな表現を生み出す一週間です。
障がいのある人が振付や作品づくりに主体的に関わり、舞台芸術における創造の担い手となることを目指して——。インクルーシブダンスになじみのない方にも、その多様な創作のプロセスと、そこから生まれる作品に触れていただく機会になればと願っています。
皆さまのご参加、ご来場を心よりお待ちしております。
実施期間
2026年11月23日(月・祝)〜11月29日(日)
プログラム予定
11月23日(月・祝)
「iCreate」ファシリテーターによるインクルーシブダンス・ワークショップ
英国リサーチ報告会&交流会
11月25日(水)〜28日(土)
海外の振付家と日本の出演者による共同創作・リハーサル
11月29日(日)
共同創作作品のショーケース上演&トークセッション
ショーケース参加費:一般 2,000円 障がい者割引 1,500円
お申し込み方法:ウェブサイトより受付 https://landfes.com
招聘振付家プロフィール
招聘コレオグラファー
Sunsik Yoo ユ・スンシク(韓国)
ユ・スンシクは、「Mirth Contemporary Dance Company」および「Hwang Moon-sook Contemporary Dance Company」にて活動し、『The Deer Lives』『Mozart in Sneakers』『Duck! Duck!』をはじめとする数多くの作品を創作してきた。また、「Wise Ballet Company」のゲスト振付家として、『Dancing Beethoven』『Please Love Me』『Rejoice Together』などの作品を手がけ、ダンスをより広く一般の人々に親しみやすいものにすることを目指している。
ユ・スンシクは、障がいのある人々を対象としたダンス教育にも深く携わっている。2020年から、障がいのあるダンサーのための専門的なダンス教育プログラム「MADE」にて、コンテンポラリーダンスを基盤としたクリエイティブ・ムーブメントのクラスを担当している。
インクルーシブダンスの振付作品には、ろう者のダンサー、イ・グァンソクの人生を描いた『Kumbhaka』(2014年)、視覚障がい、ダウン症、脳性まひ、身体障がいのあるダンサーたちが出演する『What We Want』(2022年)、身体障がいのあるダンサー、キム・ジョンフンとの『Moving Mountain』(2023年)、そして振動を伝えるハプティックスーツやベルトを活用し、視覚・聴覚障がいのある人々の文化芸術創作を支える支援技術と協働についてのリサーチをもとに創作された『The People Who Count』(2024年)などがある。
Emma Lockwood エマ・ロックウッド(カンボジア)
エマは、カンボジア初にして唯一のインクルーシブダンスカンパニー「Epic Arts Dance Company」の芸術・事業マネージャーを務めている。その活動は、障がいのある人々のインクルージョンと、文化を越えた協働を基盤としている。
Epic Artsのオリジナル作品や国内外のアーティストとの共同作品の振付を手がけており、Phare Circusとの協働では、サーカスとコンテンポラリーダンスをクメール文化のルーツと融合させた、領域横断的な作品を創作した。
また、カンボジアの障がいのあるアーティストとともに国際的なフェスティバルへのツアーや、アジア各地での共同プロジェクトに参加するなど、その実践は国境を越えて広がっている。こうした活動を通じて、アジア各地のアーティストや団体との継続的な創造関係を築いている。
エマは、カンボジア国内と国際的な舞台の双方において、ダンスを通じて障がいに対する見方を変えていくことを目指している。
Aya Kobayashi アヤ・コバヤシ(スコットランド)
アヤは、グラスゴーを拠点に活動するダンスアーティスト。主に英国内のさまざまなダンスカンパニーやコミュニティにおいて、指導、出演、振付を行っている。日本生まれ。幼少期、内股歩行の改善を目的にバレエを始めたことをきっかけに、ダンスへの情熱を深める。昭和音楽芸術学院(東京)で学んだ後、英国へ渡り、Rambert Schoolで研鑽を積み、University of Chichesterの修士課程を修了した。
これまでに、Yael Flexer、Rosemary Lee、Charlie Morrissey、Gecko Theatre、Scottish Dance Theatreなど、さまざまなアーティストやカンパニーの作品に出演。また、Collective Endeavoursのメンバーとして、即興によるパフォーマンスの実践にも取り組んでいる。
彼女の活動の根幹にあるのは、インクルージョンである。2019年から2023年まで、スコットランドBarrowland Balletの多世代カンパニー「Wolf Pack」を率いたほか、Anjali、Indepen-Dance、Stopgap、Paragonなど、さまざまなインクルーシブダンスカンパニーやコミュニティと協働してきた。また、Tricky Hat Productionsではムーブメント・ディレクターを務め、一人ひとりの豊かな人生の物語を舞台上で輝かせるための創作に携わっている。海外でもインクルーシブダンスのワークショップを行っている。
現在は、Royal Conservatoire of Scotlandで講師を務めるとともに、The Work Roomが主催するプロフェッショナル向けの週例クラスを担当し、グラスゴーのダンスコミュニティに貢献している。
さらに、Tate、V&A Museum of Childhood、Tramwayなどの美術館やアート施設と協働し、教育ワークショップや参加型パフォーマンスを実施している。野外やサイトスペシフィックな作品の創作にも力を注ぎ、公共空間における身体表現の可能性を探究している。
これまでに、The Place、2012年ロンドン・パラリンピックの聖火リレー式典をはじめ、カイロ、マドリード、東京、大船渡、メキシコ、スコットランド各地など、英国国内外のさまざまな場所で作品を発表している。