今年で20回を迎える出版・図書文化の発展を図る日本最大規模の図書展「2013東京国際図書展」のテーマ国に韓国が選ばれました。その貴重な機会を得、日本の皆様に韓国文学の精髄にぜひとも触れていただきたくため、韓国の著名な作家を始めとする日韓の多方面の専門家の方々にお集まりいただき、それぞれの文化を語り、共有する意義深いイベントが開催されます。
	関連イベントは、「東京国際ブックフェア」の会場である東京ビックサイトにて開催されますが、より多くの方々に韓国の文学を知っていただくため、「文学朗読会」行事は韓国文化院で開催することになりました。
	
	皆様多数のご参加をお待ちしております。
	
	
 日時: 2013年7月6日(土)18:00~20:00
 日時: 2013年7月6日(土)18:00~20:00
	 場所: 駐日韓国大使館 韓国文化院 2Fハンマダンホール
 場所: 駐日韓国大使館 韓国文化院 2Fハンマダンホール
	 主催: 韓国文学翻訳院
 主催: 韓国文学翻訳院
	 協力: K‐文学振興委員会、 駐日韓国大使館 韓国文化院
	
	【イベント内容】
 協力: K‐文学振興委員会、 駐日韓国大使館 韓国文化院
	
	【イベント内容】
	 朗読:呉貞姫(オ・ジョンヒ)〔小説家〕、崔勝鎬(チェ・スンホ)〔詩人〕、李承雨(イ・スンウ)〔小説家〕
	 司会:舘野晳(自由寄稿家)
	 ※「第5回韓国文学読書感想文コンテスト」表彰式を同時開催
	
 ★参加無料・事前予約は必要ありません。
	
	【作家プロフィール】
	
		
			
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								|  | ・吳 貞姬(オ・ジョンヒ) 1947年ソウルで生まれ。
 1968年に中央日報・新春文藝で「玩具店の女」が当選しデビュー。
 1979年に「夜のゲーム」で「李箱文学賞」を受賞して以来、1982年に「銅鏡」で第15回「東仁文学賞」、1996年に「曲がり道の向こう側」で「吳永壽文学賞」、1996年 「花火」で「東西文学賞」などを受賞。特に2003年にはドイツで翻訳・出版された作品『鳥』でドイツの主要文学賞の一つである「Liberatur賞」を受賞。これは海外で韓国人が文学賞に選ばれた最初のケースとして、韓国文学史においても意義深いことに評価される。初期には肉体的障害や捻れた官能、不完全な性などを主なモチーフとし、他人とつながることができず徹底に孤立したまま生きていく人物たちの破壊的衝動を主に描いていたが、1980年代以降からは中年女性を主人公に立て、社会的に定められた女性の存在より本質的で根本的な女性像を探る作品を書いた。
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								|  | ・崔 勝鎬(チェ・スンホ) 1954年江原道生まれ。
 1977年に詩「ビバルディ」で『現代詩学』誌の推薦を受けて詩壇にデビュー。
 翌年「大雪注意報」などの作品で第6回「今日の作家賞」を受賞、その翌年に初の詩集『大雪注意報』を刊行した。
 自然から選り出した誌的素材を通じて生きる本質を悩む『世俗都市の楽しさ』(1990)、現代の都市文明の弊害を描いた『グロテスク』(1999)、散文詩と詩行を分ける形を交差させる表現を使って消滅する万物の行方を追い詰める『砂人間』(2000)、『何でもないし全てである私』(2003)などの詩集を発表した。これらの作品に共通することは、消滅・破壊・苦痛の情緒をベースに現実を告白した上、現実の自我の様態を綿密に表すことで死と虚しさの未来観を示していることである。特に彼が持つ未来に対する悲劇的な認識は環境問題とも密接につながっており、よく「生態(環境)詩人」に分類される。現在崇実大学・文藝創作学で詩を教えている。
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								|  | ・李 承雨(イ・スンウ) 1959年全羅南道生まれ。
 1981年『韓国文学』誌の新人賞に『エリュシクトンの肖像』が当選してデビュー、現在朝鮮大学・文藝創作学科の教授を務める。1991年『世界の外へ』で第15回「李箱文学賞」、1993年『生の裏面』で第1回「大山文学賞」、2002年『私は非常に長生きする』で第15回「東西文学賞」を受賞、形而上学的な探求の道を歩んできた。以降、2003年の『尋人広告』で第4回「李孝石文学賞」、2007年『傳奇叟物語』で「現代文学賞」、2010年『刀』で「黃順元文学賞」を受賞した。
 長編小説『生の裏面』、『迷宮に対する推測』などはヨーロッパとアメリカで翻訳・紹介され、特にフランスの文壇とマスコミから好評を得た。2009年には長編『植物たちの私生活』がフランスのGallimard出版社のFolioシリーズに選ばれた。同シリーズはフランスの代表的な文庫本シリーズで世界の著名作家の作品を厳格な基準で選定・出版しており、韓国の小説では始めて選ばれたものである。
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	★第20回 東京国際ブックフェア (TIBF2013)
	・会期:2013年7月3日(水)~7月6日(土)
	・会場:東京ビッグサイト
	・主催:東京国際ブックフェア実行委員会
	・公式ホームページはこちらへ http://www.bookfair.jp/ja/
	
	- テーマ国(韓国)ブース:西展示棟・西1ホール、1-50 
	- 参加無料・事前予約は必要ありません。
	
	関連イベント
	「韓国文学は今」
	イベント概要(7月3日~7月6日 / 東京ビックサイト会議棟609会議室)
	
	7月3日(水)14:00~15:30
	東アジア文明の普遍性
	・お話:金禹昌(高麗大学名誉教授)、柄谷行人(哲学者)
	・司会:野間秀樹(国際教養大学客員教授)
	
	
7月4日(木)10:00~11:30
	韓国文学を語る
	・お話:李承雨(小説家、『真昼の視線』)
	    中沢けい(小説家、「K-文学振興委員会」委員長, 法政大学教授)
	・司会:川村湊(法政大学教授)
	
	
7月4日(木)16:00~17:30
	女性のアイデンティティーと文学
	・お話:呉貞姫(小説家、『夜のゲーム』)
	    韓江(ハンガン)(小説家、『菜食主義者』)、中上紀(小説家)
	・司会:波田野節子(新潟県立大学教授)
	
	
7月5日(金)14:00~15:30 / 東京ビックサイト会議棟609会議室
	わが人生、わが詩
	・お話:崔勝鎬(詩人、『氷の自敍伝』)
	    安賢美(アン・ヒョンミ)(詩人)、佐川亜紀(詩人)
	・司会:沈元燮(シム・ウォンソプ)(獨協大学特任教授)
	
	
7月5日(金)15:30~17:00 
	都市と物語 ~共同体的な生き方を考える~
	・お話:具孝書(グ・ヒョソ)(小説家、『長崎パパ』)
	    朴晟源(パク・ソンウォン)(小説家、『都市は何によってできているのか』)
	    中村文則(小説家)
	・司会:吉川凪(翻訳家)
	
	
7月6日(土)14:00~15:30
	文学における疎通とは ~「生きること」を受け入れる勇気について~
	・お話:金衍洙(キム・ヨンス)(小説家)、金愛爛(キム・エラン)(小説家、『どきどき僕の人生』)
	    川上未映子(小説家)
	・司会:きむ・ふな(翻訳家)
	
	
★ほかの記念連イベント
	・第20回 東京国際ブックフェア テーマ国 韓国 コンテンポラリーダンス公演➡詳細はこちらへ