僕の狂ったフェミ彼女 著者 : ミン・ジヒョン
ニックネーム : Maria 掲示日 : 2022-06-01


タイトルや表紙のインパクトが強すぎて敬遠するかもしれない。躊躇せず、ぜひ手にとってみてほしい。韓国の社会問題を彼女と彼氏の目線から知ることができる。
別れた彼女に4年ぶりにデモ現場で再会した彼氏は、完璧にフェミニストになっていた彼女に戸惑う。
女性が日頃感じている怖さ、恐怖、不安。それが全くと言っていいほど彼氏には伝わらない。彼氏は「元の彼女に戻ってほしい」と考えるが、それは無理な話。
物語の終盤、彼女が、彼氏の友人たちに結婚式で指摘した「気づかないフリをしてきた本当のこと」がまさにその通りで痛快。エンディングも2人の関係性が今後、どうなっていくのか気になる感じで終わる。
いずれにせよ、この2人はケンカをしながらもよく話す。この関係性がとてもいいと思う。
お互いの考えを何度も何度も話すことで、未来への希望が見えてきそうな気がする。

韓国でドラマ化・映画化が決まっているそうなので、どんな映像になるか楽しみである。

表紙 タイトル
タワー ぺ・ミョンフン
釜山出身の作家によるSF小説です。一度絶版になったそうですが、2020年に復刊。舞台は674階建ての「ビーンスターク」。人々はこの高層マンションの中で一生を終えます。いわば社会の縮図であり国家です。低...
クソ女の美学 ソン・ミヨン
 私は日本の女だ。この本は、怒りを棄ててしまうことなく、表現しなくてはいけないということを教えてくれる。私たち女は、団結し、声を上げ、くじけずに、そしてたまに休み、抵抗し、この人生を楽しむ。韓国語を直...
仕事の喜びと哀しみ チャン・リュジン
図書館の新刊で借りました。タイトルに惹かれて拝読しました。短編が数編入っていますが、テンポが心地よく(翻訳者さんのおかげ)、また描かれている場面がリアルに「今」なので、読みやすいです。 やはり原文で...
他人の家 ソン・ウォンピョン
こちらの掲示板で知って読んでみました。ソン作家の本は、アーモンド、三十の反撃、プリズム、と読んできたけれど、短編集は初めて読みました。 どの話にもひっそりと現代社会の闇が忍ばせてあり、フィクションと...
Lの運動靴 キム・スム
この物語のどこまでが本当で、どこまでがフィクションなのか…? 現実と夢との境目が曖昧になる感覚。 夜遅くまで働くと、意識が朦朧としてきて、 自分が起きている瞬間と眠っていた瞬間がわからなくなりま...


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