アボジ  著者 : キムジョンヒョン
ニックネーム : らっちゃん 掲示日 : 2022-05-29


末期がんの宣告を受けたが、家族に打ち明けることがなかなかできない父。家族への愛を言葉ではなかなか上手に表現できない父と、父を理解できない妻と娘。それは、日本の家族にもあてはまる風景で、切なさが伝わってきます。澤明監督の「生きる」を思い出したりしました。自分の余命を知ったとき、それまでの人生をどう振り返り、今後どう生きるかを考えるには、本当に強さが必要です。その時、家族が寄り添えればどんなにいいでしょう。つかこうへいさんが日本語訳の監修をしています。父親(アボジ)に深く共感したのだと思います。

表紙 タイトル
由熙 李良枝
第100回芥川賞を受賞した在日韓国人2世の作家李良枝さんの小説です。  日本に生まれ育ち日本人として生活してきた主人公ユヒ。母国である韓国に留学しますが、理想とする母国像を強く持っていて、現実の韓国...
タワー ぺ・ミョンフン
釜山出身の作家によるSF小説です。一度絶版になったそうですが、2020年に復刊。舞台は674階建ての「ビーンスターク」。人々はこの高層マンションの中で一生を終えます。いわば社会の縮図であり国家です。低...
クソ女の美学 ソン・ミヨン
 私は日本の女だ。この本は、怒りを棄ててしまうことなく、表現しなくてはいけないということを教えてくれる。私たち女は、団結し、声を上げ、くじけずに、そしてたまに休み、抵抗し、この人生を楽しむ。韓国語を直...
仕事の喜びと哀しみ チャン・リュジン
図書館の新刊で借りました。タイトルに惹かれて拝読しました。短編が数編入っていますが、テンポが心地よく(翻訳者さんのおかげ)、また描かれている場面がリアルに「今」なので、読みやすいです。 やはり原文で...
他人の家 ソン・ウォンピョン
こちらの掲示板で知って読んでみました。ソン作家の本は、アーモンド、三十の反撃、プリズム、と読んできたけれど、短編集は初めて読みました。 どの話にもひっそりと現代社会の闇が忍ばせてあり、フィクションと...


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