三十の反撃 저자 : ソン・ウォンピョン
필명 : Maria 게시일 : 2022-03-19


就職氷河期で苦しんだ人、非正規雇用で存在意義が感じられない人、就職面接に何度も落ち続けている人の希望の光になるような作品である。主人公は88年生まれの非正規社員。少しでも文化芸術に関わりたくて大企業の文化アカデミー講座の部署にいる。権威がそう簡単には崩れない様や上司には上司なりの苦しみがあるということが細やかに描かれている。権威者側に立った人に対しては、いい椅子に座ったからといって天狗になるな、椅子は椅子でしかないと言うメッセージをおくっている。ウクレレ教室で出会った全く違う背景を持った仲間たちとの共謀はワクワクするが、その終結までたどる過程がリアルで、誰が読んでも登場人物のうちの誰かには共感できるのではないだろうか。すべてのキャラクターが完璧なようでもどこか抜けがあり、憎めない愛らしい存在である。人の一面を見て判断してしまうのではなく、関わり合いの中でこそ人の魅力はみえてくるもの。世の中に自分の存在価値がないように感じている人に寄り添ってくれるような作品である。

표지 제목
あやうく一生懸命生きるところだった ハ ワン
私はストレスを受けやすいタイプです。ちょっとしたことで感情がマイナスに傾きやすいのですが、このタイトルを見て思わず手に取りました。K文学はタイトルが心にささりますね!筆者が、競争が激しい韓国ならではの...
ひこうき雲 キム・エラン
こちらの書評で気になって、手に取った。ずっしりと重い話が多いのだが、情緒的で、表現が美しく、時折主人公の置かれた悲しい立場から抜け出るような気分になった。私が個人的に衝撃的だったのは、「水中のゴリアテ...
モンスーン ピョン・ヘヨン
コマの落ちたジグソーパズルを与えられたかのような短編である。 愛児の突然死、そこにいるべき妻の姿はなかった、見え隠れする館長の後ろ姿、あえて隠されたパズルの駒にはどんな不条理が隠されているのだろうか...
夢を売る百貨店 本日も完売御礼でございます。 イ・ミイェ
小さい頃に「ハリーポッター」を夢中で読んだ時以来の興奮を覚え、このファンタジーに魅了されてしまいました。こどもにも、大人にも響く物語だと思います。むしろ、大人になった今のほうが、睡眠を疎かにしがちなの...
ひこうき雲 キム・エラン
8篇の短編集です。韓国社会で実際に起こった出来事がモチーフになっているそうです。訳者あとがきに補足がされているので、私は先にそちらから読みました。日本にいると、とても想像がつかないような話や、こういう...


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