プリズム 저자 : ソン・ウォンピョン
필명 : Maria 게시일 : 2023-01-23


本書でめぐった4つの季節・一年を、2日で駆け抜けてしまった。読み進めなければ、誰が誰とつながり、誰が誰にどんな感情を持っているのかを忘れてしまいそうだったから。
物語は夏からはじまり、夏でおわる。やはり夏は暑いぶん、感情がいつもより活発に動く季節なのかもしれない。

恋愛小説と聞いてしばらく読むのを躊躇っていたけれど、人生小説と言ってもいいような本だった。筆者が設定した登場人物たちには、それぞれ少し闇があり、複雑だ。4人の男女がそれぞれ、人生のある時期でつながっていて、それらが少しずつ明らかになっていく。
私は特にホゲとイェジンの関係に心惹かれた。朴訥でうまく表現できなかったホゲがまっすぐに愛を伝える最終話。登場人物たちは、日々の生活の中で積み重なった思い出や苦しみを抱えながら、それぞれがあの人にどう言おうか、何をしたらいいだろうかと悩んでいて、その姿が等身大で妙にリアルだった。

プリズムに入っては抜けていく光のように、始まりと終わりのサイクルは必ずある。恋愛も人生も、読書にも。みんなに愛着が湧いた頃に物語は終わってしまった。彼らは今頃どうしているかな。

표지 제목
少年が来る ハン・ガン 
1980 年5月光州事件。 前半は当事者の当時の体験談、後半は生き残った人々の回想録。 死体安置所から物語は始まりぐいぐい引き込まれました。 たった40数年前に、隣国で起こった、民主化運動を弾圧...
少年が来る  ハン・ガン
1980年5月18日から10日間にわたり戒厳軍による武力鎮圧に抵抗し、軍事政権に立ち向かった5.18民主化運動(日本では「光州事件」として知られる)。『少年が来る』は、この光州事件を題材にしたノンフィ...
ギリシャ語の時間 ハン ガン 
静かに時は流れていく。 女は話すことができない(すでに失ってしまっている)、男は視力を失っていく(これから失ってしまう)。 ふたりを、古代ギリシャ語という現代では使われることがない、実用されていな...
ソヨンドン物語 チョ・ナムジュ
架空の町ソヨンドンのいくつかのマンションで暮らす人々の物語です。 短編集なのですが、連作になっています。 韓国には「ヨンクル族」という言葉があるそうです。 お金を無理をしてでもかき集めて不動産投...
アーモンド ソン・ウォンピョン
初めて韓国文学を読むのでまずは有名なものから、と思い選びましたが、読みながら何度も涙が出て深く共感することができました。 感情を表に出せない主人公ユンジェが、物語後半から少しずつ感情を出せるようにな...


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