クソ女の美学 著者 : ソン・ミヨン
ニックネーム : もも 掲示日 : 2023-08-07


 私は日本の女だ。この本は、怒りを棄ててしまうことなく、表現しなくてはいけないということを教えてくれる。私たち女は、団結し、声を上げ、くじけずに、そしてたまに休み、抵抗し、この人生を楽しむ。韓国語を直訳している部分が多いため、日本語にはない独特な表現や、勢いのある言葉を堪能することができる。時には、そのまま使ったら眉を顰められそうな言葉も。だが、そのような言葉と直面することにより、、日本語を使う女は、知らず知らずのうちにやわらかい言葉でしか、自分を表現することができなくなってしまったのではないかという危機感を抱くことができる。言葉がないということは、表現する術がないということ、表現する術がなければ、自分の心に生まれた感情を書き留めることができないということだ。どんな形であっても表現しなくてはならない。この本は表現の仕方を率直に教えてくる。
 私たちは、この世界で男がかわいい女を好きになっているぐらい、かっこいい男を好きになってもいい、いや好きになるべきで、求めるべきなのだ。



表紙 タイトル
唾がたまる キム・エラン
「唾がたまる」って変わった題名が目に止まり読んでみました。8話の短編集ですが考試院や屋根部屋やタルトンネなど日本ではあまり馴染みのない住居が印象的な物語たち。 それぞれの主人公たちの記憶がたどり着い...
エディ、あるいはアシュリー キム・ソンジュン
現実的なテーマをまるで童話のように仕上げていてなんとも不思議な気持ちになります。 移民、ジェンダー、暴力などテーマは多岐にわたる8編の短編集です。その中のひとつ「海馬と扁桃体」を読むとソウルの教保文...
由熙 李良枝
第100回芥川賞を受賞した在日韓国人2世の作家李良枝さんの小説です。  日本に生まれ育ち日本人として生活してきた主人公ユヒ。母国である韓国に留学しますが、理想とする母国像を強く持っていて、現実の韓国...
タワー ぺ・ミョンフン
釜山出身の作家によるSF小説です。一度絶版になったそうですが、2020年に復刊。舞台は674階建ての「ビーンスターク」。人々はこの高層マンションの中で一生を終えます。いわば社会の縮図であり国家です。低...
クソ女の美学 ソン・ミヨン self
 私は日本の女だ。この本は、怒りを棄ててしまうことなく、表現しなくてはいけないということを教えてくれる。私たち女は、団結し、声を上げ、くじけずに、そしてたまに休み、抵抗し、この人生を楽しむ。韓国語を直...


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