『フィフティ・ピープル』 著者 : チョン・セラン著
ニックネーム : 仙台あんこ 掲示日 : 2021-11-06


病院を取り巻く、50人(超)もの人が出てくる物語です。
が、50人(超)の人々の輪郭がくっきりと浮かび上がります。
きっちりと面白さの枠にはまります。そして、伏線回収し、きれいに収束します。

老若男女、上下左右。こんがらがりそうでこんがらがらない。著者のうまさ、ストーリーの巧みさにやられます。
登場人物全員と知り合いになった気にさせられ、最後にはもう全員親戚だと錯覚します。
病院を中心に全員が複雑に絡み合い、こっちはこうか!!あっちはこうか!!と繋がっていきます。

私たちの現実だって、普通に面白いことが詰まっているのだなぁ、と電車の前に座っている人の見えない人生を勝手に想像します。

韓国文学を読んでいくうちに、チョン・セランさんの本に間違いはない。
斎藤真理子さんの訳書に間違いはない。と思っています。
この二人が出会っているのです。そりゃ面白いですよ。

表紙 タイトル
王は愛する 全3巻 キム・イリョン
 主人公はウォン。高麗26代忠宣王の世子(世継ぎの王子)時代の名前だ。ウォンの父親は高麗王(25代忠烈王)で、母親は元(モンゴル)より嫁いできた、皇帝クビライカンの娘。いわばウォンは高麗初のハーフ世子...
カステラ パク・ミンギュ
短編小説集で、「カステラ」のほか、タヌキ、キリン、マンボウ、ペリカン、ヤクルトおばさん、ダイオウイカ、など様々なキーワードが、各小説の題名として使われています。それぞれが、何を象徴しているのか、謎解き...
サハマンション チョ・ナムジュ
仮想の都市国家が舞台ですが、韓国や日本、ひいては世界にも問いかけているようでハラハラしながら読みました。格差社会で存在が無いものとして扱われる下層階級のジンギョン達の日常を通して韓国の闇を垣間見た気に...
アーモンド  ソン・ウォンビョン
本屋大賞受賞作品と言うことで手にとって読みました。凄惨な事件で母親を亡くしたにも関わらず悲しむ感情がないユンジェが友人や本屋に出入りする女性との遣り取りのなかで徐々に芽生える感情を上手く書いてる本でし...
自分にかけたい言葉~ありがとう~ チョン・スンファン
著者のチョン・スンファンさんは、韓国ではSNSを通じて、温かくやさしい癒しの言葉をかけてくれるという人気の本のセラピストだそうです。 韓国の詩の魅力にハマってしまったので、思わずこちらの本にも手...


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