椿の花 (岩波文庫朝鮮短篇小説選) 著者 : 金 裕貞
ニックネーム : こてつ 掲示日 : 2022-12-01


     金裕貞 椿の花 
岩波文庫 朝鮮短篇小説選(下)収録

この短編小説の面白さは、その語り口の妙にある。
主人公である「おれ」と隣に住む小作管理人の娘チョムスニ。チョムスニは馬の子のようにでかい、小作人の「おれ」は、ジャガイモの一件  以来、チョムスニから、しつこいちょっかいや  意地悪を受けるようになった。
その執拗な嫌がらせは、おれんちの鶏にまで及び、チョムスニの大きな雄鶏に毎日のように痛めつけらている、「おれ」は自分の
鶏を勝たせるために秘策としてコチジャンを  無理やり鶏に飲ませて決闘に臨むのだが、

当時の人々の淳朴性をユーモラスに描く       金 裕貞の佳作である。                                1937年没 享年29歳。                  

表紙 タイトル
仕事の喜びと哀しみ チャン・リュジン
図書館の新刊で借りました。タイトルに惹かれて拝読しました。短編が数編入っていますが、テンポが心地よく(翻訳者さんのおかげ)、また描かれている場面がリアルに「今」なので、読みやすいです。 やはり原文で...
他人の家 ソン・ウォンピョン
こちらの掲示板で知って読んでみました。ソン作家の本は、アーモンド、三十の反撃、プリズム、と読んできたけれど、短編集は初めて読みました。 どの話にもひっそりと現代社会の闇が忍ばせてあり、フィクションと...
Lの運動靴 キム・スム
この物語のどこまでが本当で、どこまでがフィクションなのか…? 現実と夢との境目が曖昧になる感覚。 夜遅くまで働くと、意識が朦朧としてきて、 自分が起きている瞬間と眠っていた瞬間がわからなくなりま...
破果 ク・ビョンモ
ノワール小説なんて、読んだことがないに等しかったが、主人公の境遇に惹かれて手に取ってみた。36歳の医師に恋心を抱いたり、無心と名づけた犬に愛情を示したりと、境遇から人に執着してこなかった人生に変化が訪...
明るい夜 チェ・ウニョン
壮大な歴史の重なりとファミリー・ヒストリー。 またすぐ会える、でも、会えないかもしれない、という別れを何度も繰り返す。 物語の中で、別れのシーンは自分のことのように悲しくなった。自分自身の留学先や...


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