準備していた心を使い果たしたので、今日はこのへんで 著者 : ホン・ファン
ニックネーム : Maria 掲示日 : 2022-11-29


まずはじめに行っておくと、私は普段は全然、この手のエッセー本は読みません。いつもは感情移入ができないので、こちらのエッセーもそうかな?と半信半疑で読み始めましたが、結果的に、何度も笑いながら楽しく読むことができました。著者の気づきとそれを短い文章に落とし込むセンスが最高に良いです。
すきやきのエピソード、疲れ過ぎて無意識に米を買ってきた話、何も言わずに弁当を作ってくれた妻、の3話が私の中でのトップ3です。絶妙なタイミングで、短めの文章が間、あいだに挟み込まれていてハッとさせられます。
大変な20代を経て、ネガティブなこともポジティブ変換できるようになった著者。
そして、翻訳者の力も大きいと思います。日本語でこんなにスッと入ってくるのは珍しい体験でした。夜寝る前などに少しずつ読み進めるのもオススメです。

表紙 タイトル
仕事の喜びと哀しみ チャン・リュジン
図書館の新刊で借りました。タイトルに惹かれて拝読しました。短編が数編入っていますが、テンポが心地よく(翻訳者さんのおかげ)、また描かれている場面がリアルに「今」なので、読みやすいです。 やはり原文で...
他人の家 ソン・ウォンピョン
こちらの掲示板で知って読んでみました。ソン作家の本は、アーモンド、三十の反撃、プリズム、と読んできたけれど、短編集は初めて読みました。 どの話にもひっそりと現代社会の闇が忍ばせてあり、フィクションと...
Lの運動靴 キム・スム
この物語のどこまでが本当で、どこまでがフィクションなのか…? 現実と夢との境目が曖昧になる感覚。 夜遅くまで働くと、意識が朦朧としてきて、 自分が起きている瞬間と眠っていた瞬間がわからなくなりま...
破果 ク・ビョンモ
ノワール小説なんて、読んだことがないに等しかったが、主人公の境遇に惹かれて手に取ってみた。36歳の医師に恋心を抱いたり、無心と名づけた犬に愛情を示したりと、境遇から人に執着してこなかった人生に変化が訪...
明るい夜 チェ・ウニョン
壮大な歴史の重なりとファミリー・ヒストリー。 またすぐ会える、でも、会えないかもしれない、という別れを何度も繰り返す。 物語の中で、別れのシーンは自分のことのように悲しくなった。自分自身の留学先や...


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