ハヨンガ ハーイ、おこづかいデートしない? 著者 : チョン・ミギョン
ニックネーム : Maria 掲示日 : 2022-05-19


タイトルの「ハヨンガ〜」はもとは男性たちが若い女性に向ける誘い文句で、ある時期からフェミニストサイト「メガリア」の仲間内の挨拶になったそうです。著者は「あなたは現実社会を本当に知っていますか?」と問いかけたくてこのタイトルをつけたと。
読んでいて息が詰まるような小説でした。なぜなら、実際にあったことほぼそのままだからです。
主人公は一人ではありません。20代半ばの女性たち。立場は違えど日々、男性からの攻撃を受けています。

もともとの事件をよく知っている方に目新しさはないのかもしれませんが、私は当時の事件について概要だけ知っている程度だったので、こんなことが韓国で起きたのかと思うと震えました。似たような経験を持ち、トラウマがあるような方にはおすすめできません。ある程度、耐性があり、フェミニズムに関心がある方におすすめしたいです。

表紙 タイトル
唾がたまる キム・エラン
「唾がたまる」って変わった題名が目に止まり読んでみました。8話の短編集ですが考試院や屋根部屋やタルトンネなど日本ではあまり馴染みのない住居が印象的な物語たち。 それぞれの主人公たちの記憶がたどり着い...
エディ、あるいはアシュリー キム・ソンジュン
現実的なテーマをまるで童話のように仕上げていてなんとも不思議な気持ちになります。 移民、ジェンダー、暴力などテーマは多岐にわたる8編の短編集です。その中のひとつ「海馬と扁桃体」を読むとソウルの教保文...
由熙 李良枝
第100回芥川賞を受賞した在日韓国人2世の作家李良枝さんの小説です。  日本に生まれ育ち日本人として生活してきた主人公ユヒ。母国である韓国に留学しますが、理想とする母国像を強く持っていて、現実の韓国...
タワー ぺ・ミョンフン
釜山出身の作家によるSF小説です。一度絶版になったそうですが、2020年に復刊。舞台は674階建ての「ビーンスターク」。人々はこの高層マンションの中で一生を終えます。いわば社会の縮図であり国家です。低...
クソ女の美学 ソン・ミヨン
 私は日本の女だ。この本は、怒りを棄ててしまうことなく、表現しなくてはいけないということを教えてくれる。私たち女は、団結し、声を上げ、くじけずに、そしてたまに休み、抵抗し、この人生を楽しむ。韓国語を直...


코시스센터
Korea Net Japanese
Hello K! - Youtube
korea net banner
STAY HOME AND ENJOY K-ARTS