菜食主義者 著者 : ハン・ガン
ニックネーム : ayako 掲示日 : 2024-11-28


昨年の「日韓交流おまつり2023」で、ちょっぴり値引きされていたので購入した1冊。

購入時にも、お店の方から「韓国で最も権威ある文学賞」といわれている「李箱文学賞」のほか、2016年世界的に権威ある文学賞「マン・ブッカー国際賞」受賞作なんですよ~!と聞いて、そうか、そうかと背中を押されたのでした。

欲望、死、存在論などの問題が描かれた短編集ということで、すごくすごく読みやすい・・というか、読んでいて気分がいいものではなかったのだけれど、作家であるハン・ガンさんが「一貫して描いてきた欲望、死、存在論などの問題が、この作品に凝縮され、見事に開花した」と高い評価を得たのだそう。

主人公の置かれた環境としては、「82年生まれキムジヨン」にも近く、ごく平凡だった女性が、ある日肉食を拒否し、身体的・精神的に変化していく話、表向きには。やせ細っていく姿を見つめる夫・義理の兄・姉の視点からも同じ現象をとらえ語られる連作小説集。

すごくおすすめ!ではないけれど、一読の価値ありです。

表紙 タイトル
カクテル、ラブ、ゾンビ チョ・イェウン
完全にタイトルで避けてた作品でした 必ず殺しが入るけど、ぜんぶ愛があります。特に「オーバーラップナイフ、ナイフ」には鳥肌ものでした。悲しくて愛しくて涙が出ました。タイムパラドックスものはもともと好き...
引き出しに夕方をしまっておいた ハン・ガン
この詩集は2013年に韓国で出版され、日本では2022年に出版されました。ハン・ガンさんが若い頃に書いた詩など作られた時期が異なる作品が収録されており、時間の流れも楽しめます。「回復」という大きなテー...
すべての、白いものたちの ハン・ガン
白いものについて書こうと決めた、様々な白いものについての短編。小説?エッセイ?詩?と不思議な感覚になりますが、ノーベル文学賞受賞理由にもある、力強く詩的な散文体の文章を感じました。日本では、白というと...
少年が来る ハン・ガン
韓国では戒厳令に対してデモが起き、今もなお続いている。いつまで続くのだろう。今は韓国旅行控えた方がいいのかな。こう言った気持ちになった。そんなときBTSのテヒョンが紹介してくれた「少年が来る」が光州事...
私たちのテラスで、終わりを迎えようとする世界に乾杯 チョン・セラン
短編集なので、通勤時間など隙間時間に読み進められました。 視点が面白くて、デパートや書店など、さまざまな場所から依頼されたテーマをもとに書いているものも多く、 チョンセランさんの引き出しの多さを感...


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