少年が来る  著者 : ハン・ガン
ニックネーム : 美砂 掲示日 : 2024-10-23


1980年5月18日から10日間にわたり戒厳軍による武力鎮圧に抵抗し、軍事政権に立ち向かった5.18民主化運動(日本では「光州事件」として知られる)。『少年が来る』は、この光州事件を題材にしたノンフィクション・ノベルだ。命を落とした少年は何を思い、生き残った人、亡くなった子どもの母はどのような人生を余儀なくされたのか、ひとりひとりの生を見つめた物語で、エピローグでハン・ガンと光州事件との関係性が明かされる。
ハン・ガンは光州で生まれ、光州事件が発生する数カ月前に家族と共にソウルへ移り住んだ。作家として、生き残った者の使命として、どうしても書かなければならないテーマだったのではないだろうか。
この作品を2年前に読み、光州事件に関心を持ったことがきっかけで、私は今年9月に光州を訪れた。5.18民主墓地の遺影奉安所にトンホの姿を探し、民主化広場の噴水にキム・ウンスクの姿を重ね合わせ、民主化運動記録館でキム・チンスとソンヒ姉さんを思った。
全日245ビルで見た、ヘリ射撃による銃弾跡。身元不明者の墓に顔写真の代わりに掲げられていたムクゲの花。作品に描かれた情景と重ね合わせると、胸がつぶれる思いがした。
軍事政権が長かった韓国で、民主国家になるためにどれ程市民たちが犠牲を払わなければなかなかったか。この作品には、ハン・ガンの不条理に対する静かな怒り、そして祈りが込められている。
ウクライナやガザで今なお、戦争が続く現在、韓国の一地方都市で起きた過去の物語としてではなく、今に通じる作品として、世界中の人に読んでもらいたい。

表紙 タイトル
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