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世界文化遺産

 
 
■ アリラン(2012年登録)
 
アリランとは、韓国を代表する民謡の「アリラン」、またはそれに類似した発音の語彙の入ったリフレインを規則的に、または間欠的に歌う歌のことを指す。アリランは韓半島をはじめとし、海外における韓国民族の間で広く愛唱される歌であり、歌詞やテーマが流動的であるため、誰でも自由に歌うことができるという特徴を持つ。
古くから韓半島の中央に位置する太白山脈を中心に発生したアリランは、韓半島の中東に位置する江原道・旌善地域から次第に広まり、韓国民族の民謡として定着した。江原道を中心に、韓半島の西南の全羅南道・珍島、東南の慶尚南道・密陽地域などでは、伝承保存団体が結成され、旺盛に活動している。
いつからかは定かではないが、19世紀中頃にはソウルのプロの歌い手が歌う大衆民謡のアリランが現れ、その大衆民謡のアリランが全国的に流行したことにより、大衆民謡スタイルの異なるアリランをさらに生み出されることとなった。そんななかで1926年、映画「アリラン」が制作されたが、そのOSTは、大衆民謡のアリランのうち最も流行したものをリメークしたものである。映画が興行に成功すると、そのOSTもブームを巻き起こし、すべての民族の歌となり、「アリラン」のOSTがアリランを代表することとなった。

アリランは20世紀初頭、日帝時代にとくに流行したが、国内だけでなく、故国や故郷から離れて住む人々にとって故郷の歌となり、海外までも広まるようになった。そして現代では、ブラジル、ドイツ、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど海外に住む100万人の韓国系にとって、アリランはディアスポラを一つにまとめる文化としての役割を果たしている。
アリランは地域と世代を超え、広範囲に伝承・再創造されている。「アリラン・アリラン・アラリヨ」というリフレーンさえ入っていれば、簡単に作って歌えるというその多様性の価値が認められ、2012年12月5日、ユネスコ人類無形遺産に登録された。