三十の反撃 저자 : ソン・ウォンピョン
필명 : アンリママ 게시일 : 2023-02-13


 反撃できる年齢からは遠ざかってしまった自分。まだチャンスのあるジヘがうらやましい。
 「私だって最初からこんなだったわけじゃないんだ…。」会社を辞める時のキム部長の言葉に思わず、そうそうと言葉が漏れた。自分も世間の人たちもみんな同じなんだと。
 世の中の仕組みを熟知していない頃は、正しくないと思うことや、自分の意見と違うことに対して、自分の主張をするべきだと信じていた。だが生きていくうちに、どういうわけか周りと波風を立てずに安寧な生活を送る、つまり忍耐と譲歩という処世術を身に付けてしまう。年齢を重ねていくと、「長いものには巻かれろ」と言うことわざがあるように、どうしても人は守りの体制に入ってしまうのだ。
 ジヘのマトリョーシカは次々に違う姿のマトリョーシカが出てくるのだろう。一方、自分のマトリョーシカはどの層にも同じ何の変化もないマトリョーシカが入っているに違いない。30歳のジヘが今後どんな反撃を繰り広げていくのかが気になる。

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