ソビエト時代のチャイコフスキー国際コンクールで優勝した、歴史上ただ一人のアジア人として韓国で人気実力ともナンバーワンのバリトン歌手、崔顯守（チェ・ヒョンス）氏のリサイタルが日本ではヴォイスファクトリー株式会社主催、駐日韓国文化院共催のもと盛大に開催されました。
●日時：2004年3月20日（土）14：00開演
●場所：東京オペラシティコンサートホール
崔顯守氏は世界的な歌手ですが、日本でも著名な世界的な指揮者・鄭明勲（チョン・ミョンフン）や世界的なオペラ歌手・趙秀美（チョウ・スミ）に比べ、これまで余り日本で知られることがありませんでした。今回のリサイタルは少しでも多くの皆さんに崔顯守氏の素晴らしい歌声を聴いて頂きたいという願いで開催されました。
当日は約900人の皆さんが来場され、会場はほぼ満席になり、そのビロードのような歌声に皆さんから熱烈な拍手が送られました。
リサイタルの後半では崔顯守氏が来場者に向けて、しみじみと「日本でのリサイタルの話は14年前からあったのですが、ようやく実現でき、本当に嬉しく思います。今後も日本と韓国の交流のために貢献したいと思います。」と挨拶されたところ、会場は何か不思議な感動に包まれました。例えれば柔らかな春の風が過ぎ去った後の爽やかな余韻が感動とでも表現したらいいのでしょうか、静かで深い感動を皆が分かち合えたリサイタルでした。
後でご本人にお話を伺ったところ、今後日本での巡回公演等を検討しているとのこと。是非多くの皆さんに聴いて頂けることを願って止みません。

◎お客さんの声
－ 音楽性だけでなく彼の心豊かな内面を感じられる素晴らしい歌声でした。私の心の中に安らぎ・誠実さをひびかせて下さいました。（新宿区・Ｎさん）
－ 寒い雨の日に大きくて上等な毛布に包まれたような、そんな幸せな時間でした。
（杉並区・Ｈさん）
（写真は左から演奏直後撮影のものと終了後のサイン会の風景）