韓国現代戯曲ドラマリーディング エクストラエディション 2017-12-20

韓国現代戯曲ドラマリーディングエクストラエディション
  
2002年からスタートした韓国、日本の劇作家をお互いに紹介し合うという隔年開催の演劇交流も8回目を終えました。その上演のない狭間の都市にも何か企画をやろうということで、今回のエクストラエディションを実施することとなりました。すでに多くの日韓の演劇人が交流を深める時代となり、ますます注目の高まっているドラマリーディングです。翻訳はされていますが、まだ日本で上演のない作品をリーディング公演したいと思います。
  
2018年3月23日(金)~26日(月) 各2回公演 シアタートラム

   3月23日(金)19時 ぼんくらと凡愚
   3月24日(土)14時 クミの五月
   3月24日(土)16時 シンポジウム
   3月25日(日)13時 ぼんくらと凡愚
   3月25日(日)17時 クミの五月

入場料 1,500円(シンポジウム含)  シンポジウムのみ500円


『ぼんくらと凡愚』 作/金相烈 1980
1960年代から1970年代まで若者の間で「半人前」「でくの坊」「うすのろ」「腑抜け」などの単語が流行したが、如才なく、世相の変化に適応できず、融通のきかない人を卑下する代名詞として使われた。また、狡猾だったり、機会主義者、偽善者が純粋な人をばかにする時にも使われた。この作品は1970年代にMBCドラマ「捜査班長」を書いた先輩作家ユン・デソンの後を引き継いでシナリオを書いてた作家が、70年代もっとも劇的だった事件を劇化し、『お前の言葉というだけで』という題名で1980年劇団現代劇場によって公演した。2002年に追悼公演として同作品を『でくの坊とうすのろ』という題名に変え、チャン・スンセ演出が演出した。
刑務所で一緒だった二人が刑務所を出た後共謀し、銀行でお金を下して出てきた人を連続して殺し、現金を奪い、行方をくらますが、人相着衣によってモンタージュが作られ、前科者リストから身元が発覚し、捜査と追跡が始まる。凶悪犯とはいえ、犯人の家族に対する愛情、子どもの誕生、友情などが描かれ、追跡とともに時代と人間の姿が浮かび上がってくる。
 
金相烈(キム・サンヨル) 1941年~1998年
ソウル出身。中央大学演劇映画学科卒。劇団現代劇場の演出家としてミュージカル『エビータ』『ピーターパン』『サウンド・オブ・ミュージック』『ジーザス・クライスト・スパースター』などを演出。1983年に劇団マダンセシルに移籍し、劇作家としても活動を始める。その後、1988年に神市劇団(現在の神市ミュージカルカンパニー)を旗揚げし、マダン劇の演出も手がける。第24回ソウル オリンピック開・閉会式構成台本および演出(1988)。金相烈演劇賞が彼の死後に設けられた。
 
出演
阿岐之将一(ワタナベエンターテインメント)/東谷英人/井上倫宏(演劇集団円)/沖田愛(高岡事務所)/柏木俊彦/北澤小枝子/喜多村千尋/秦由香里/・寺本一樹(スタッフアップ)/山崎薫(ワタナベエンターテインメント)
米山実(劇団文化座)
 
『クミの5月』 作:パク・ヒョソン 1988年
1980年に起きた光州事件を描いた初の戯曲であり、1980年代の民族劇(マダン劇)運動の記念碑的作品でもある。女子高生クミの視線で描かれる光州事件。軍の弾圧に抵抗し最後まで県庁に立てこもって殺された兄。事件後、政府は遺族たちを要注意人物として弾圧する。貧しいが平凡で平和な家庭だったクミの家族は、兄の死後、真実解明と民主化運動に参加するようになる。
ある日、警察に連行された母親を思い、光州事件を回想するクミ。
写実的な描写とマダン劇的なデフォルメや集団演技が取り入れられた80年代民族劇の様式で書かれている。
 
朴暁善(パク・ヒョソン)(1954~1998)
1954年忠清南道大田出身。全南大学国文科卒業。78年、「行動する作家」黄晳暎らと「民衆文化運動」に参加。労働者や貧しい市民のための「野火夜学」教師をしながら「咸平(ハムピョン)さつまいも」作・演出。79年、大学演劇部後輩達と劇会「広大」を創立。80年、黄晳暎『韓氏年代記』稽古中の5月、光州抗争勃発。劇団員と市民軍の広報活動に従事。最終決戦の日の早暁、道庁脱出、20ヶ月間の逃亡生活の末に検挙。釈放後、83年劇団「トバギ(生粋・土地っ子)」創立。88年「クミの5月」、92年「彼らは潜水艦に乗った」、93年「牡丹花」、97年「青い糸赤い糸」など一連の5月劇を発表、「永遠の5月広大」、「5月光州の伝導師」の愛称を得る。94年、創作戯曲集『クミの5月』出版。97年第二回光州ビエンナーレ開幕祭・閉幕祭総演出。98年9月10日午後3時、肝臓癌で死亡(満44歳)。「野火夜学」に関わった光州抗争の犠牲者と共に「野火七烈士」の一人として追悼されている。
 
出演
今井美佐穂/岡田篤弥/小飯塚貴世江(クリオネ)/清水ひろみ/橘麦/中村万里/成澤布美子/西井裕美/根本大介/広田豹/村山かおり(劇団東演)/吉武大地(東宝芸能)
 
◆入場料 1,500円(シンポジウム含)  シンポジウムのみ500円(公演の半券で無料)
  全席自由
 
主催:文化庁、日韓演劇交流センター
制作:日韓演劇交流センター
 
一般社団法人 日韓演劇交流センター
〒177-0051 東京都練馬区関町北4-35-17 東京演劇アンサンブル内
TEL:03-3920-5232 FAX:03-3920-4433
MAIL akira@tee.co.jp http://www.tckj.org/
場所 都道府県  東京都 会場TEL  03-5432-1526
会場名  世田谷パブリックシアター シアタートラム
交通アクセス  https://setagaya-pt.jp/about/facilities/access.html
期間 2018-02-22 ~ 2018-03-26
主催者  日韓演劇交流センター 主催者TEL  03-3920-5232
代表者  大笹吉雄 FAX番号  03-3920-4433
eメール  akira@tee.co.jp 担当者  太田昭
ホームページ    http://www.tee.co.jp/
修正

分類 タイトル 場所 期間


코시스센터
Korea Net Japanese
Hello K! - Youtube
korea net banner
STAY HOME AND ENJOY K-ARTS