声をあげます 著者 : チョン・セラン
ニックネーム : Maria 掲示日 : 2022-02-25


あとがきを見て驚いた。まさにコロナ禍のSFだったのに、2010年に書かれたというから、著者は本当にこの世界を予見していたのかもしれない…。私は表題作の「声をあげます」がいちばん好きだった。それぞれの登場人物が生き生きとしていて、それぞれの悲しみを抱えている。ある日やってきた一人が少しずつみんなを変えていき、生きる希望みたいなものを持つようになる。これを読むと、人と人が関わるといつの間にか変わるものもあるんだなということ。「小さな空色の錠剤」はまさに人類が辿りそうな結末。気候変動にも警鐘を鳴らす小説。SF苦手な人にもおすすめしたい小説。

表紙 タイトル
大人でなく30歳です ニナキム
私も32歳になりますが、もっと完璧な、想像したような大人になれなくて、思い悩むときがあります。みんなそうなのかなと、安心しました。みんな不完全なまま生きていていいのかなと、自己肯定感につながりました。...
ほっといて欲しいけど、ひとりはいや。 ダンシングスネイル
本の帯に、人間関係に疲れてしまった人の関係デトックス、とあったのにひかれました。親友が「人が嫌いなんだよね」と言った時、嫌いということは人に関心があるんだな、本当は仲良くなりたいけど、どこまで踏み込め...
あやうく一生懸命生きるところだった ハ ワン
私はストレスを受けやすいタイプです。ちょっとしたことで感情がマイナスに傾きやすいのですが、このタイトルを見て思わず手に取りました。K文学はタイトルが心にささりますね!筆者が、競争が激しい韓国ならではの...
ひこうき雲 キム・エラン
こちらの書評で気になって、手に取った。ずっしりと重い話が多いのだが、情緒的で、表現が美しく、時折主人公の置かれた悲しい立場から抜け出るような気分になった。私が個人的に衝撃的だったのは、「水中のゴリアテ...
モンスーン ピョン・ヘヨン
コマの落ちたジグソーパズルを与えられたかのような短編である。 愛児の突然死、そこにいるべき妻の姿はなかった、見え隠れする館長の後ろ姿、あえて隠されたパズルの駒にはどんな不条理が隠されているのだろうか...


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