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文化院活動


 

2005年度東京大会の様子

あなたも、話してみよう韓国語

最も学習人口が多い韓国語の初級学習者と指導者、そして周囲の人々が韓国語を学ぶ楽しさを感じられたら──そんな催しをめざして、韓国文化院では韓国語による表現を楽しむコンテスト、初級学習者のための「話してみよう韓国語」を2003年から始めました。そして、今年2月14日に大阪で、21日に東京でそれぞれ第2回大会を開催しました。

映像表現部門の導入

第2回の開催に当たり、前回の反省点と課題を踏まえて、大学・高校・民間の韓国語講座に携わる講師が参加する運営委員会において議論を重ねました。コンテストが定める「初級学習者」の再定義や出場資格などを詳細に検討しました。これらの要件を第一次募集の段階から徹底するためです。
運営委員会では、スキット部門のように楽しめて、スピーチ部門のように想像力と発想力を発揮できるような発表形式を模索しました。そして、初級レベルをやや越える学習者向けに、映像表現部門を設けることにしたのです。
指定された映像に合わせて参加者自らがセリフを創作し、アフレコ(映像に合わせてセリフを付けること)に挑戦するものです。最近、韓国映画が日本でもブームになっていることから、日韓両国でヒットした韓国映画「猟奇的な彼女」から2つのシーンを指定しました。

87組149名の応募者

東京大会はスキット部門と映像表現部門の2部門、大阪大会はスピーチ部門を含む3部門を設けて、募集することにしました。前回より2ヶ月早い10月から広報を始めたせいか、北は岩手から南は鹿児島や長崎の対馬まで、2つの大会を合わせて87組149名(前年の約20%増)の応募者が集まりました。本選には、東京大会18組33名、大阪大会28組46名が参加しました。
出場資格である「初級学習者」の基準をより厳しくしたこともあり、スキット部門の高校生の部の参加者は実力が拮抗していました。第1次審査の段階で初級レベルでないと判断された応募者は、本選に進めないようにしました。「上手すぎる」という理由でお断りするのは心苦しいのですが、初級学習者のコンテストということでご理解いただきました。
韓服を着たり、牛乳やパンの実物を持ってきたり、韓国ドラマ「冬のソナタ」をもじったり……本選まで進んだグループは、昨年と同じように、どれも個性的でした。先生と生徒という組み合わせのグループもいました。

豊富なアイディア


新しい試みの映像表現部門はどんな発表になるのか、期待と不安が入り混じった気持ちで見守っていました。出場者のみなさんが一生懸命練習したせいでしょう、初めての企画とは思えない素晴らしい発表が相次ぎました。何よりも嬉しかったのは、出場者が映像表現部門の主旨をよく理解してくださったことです。
台本を作るとなると、大抵は難しく考えがちです。ウケを狙って凝った日本語の文章を作り、それを韓国語に翻訳すれば、とても初級学習者とは思えないものになりがちです。しかし、今回の出場者は背伸びしすぎず、初級学習者の実力の範囲内で工夫を凝らした、楽しく素敵な作品が揃っていました。
老人と若い女性のシーンを浦島太郎と乙姫の会話に見立てたり、若い男性が登場するシーンの一部始終をテレビの実況中継に変えてしまうなど、その豊富なアイディアに脱帽しました。今後、映像表現部門が「話してみよう韓国語」の飛躍につながる可能性を持っていると感じました。

見せ合い楽しむ発表の場


第1回に比べてだいぶ形になってきたコンテストですが、新しい反省点や課題が出てきたのも事実です。「話してみよう韓国語」は他のスピーチコンテストのように学習の到達点や成果を競うものではありません。
対象を初級学習者に限定し、「競う」より「見せ合い」「楽しむ」ことを主眼にした表現の場にしたいと考えています。一方、出場者や指導者から見て、「競う」部分にウェイトが置かれていることも知っています。この意識の差をどう埋めていくのか考えなくてはいけません。
「話してみよう韓国語」は、決して初級学習者を競わせたいのではなく、発表の機会が少ない学習者に発表の場を提供し、初級学習者も工夫しだいで十分に実力が発揮できることを示したいのです。互いの学習成果を実感して刺激し合い、学習の励みにしていただきたいとも考えています。

共に作り上げる作業


個人よりもグループ参加を促進し、学習過程を通じて教師と学習者、学習者どうしの韓国語によるコミュニケーションが成り立つようにしたいとも考えています。そのため、実生活で使う表現を用いて、入門初級者に会話を試みてもらうスキットを用意しています。
「話してみよう韓国語」と題したのも、このような主旨にもとづいています。参加者のみなさんが「共に作り上げる」「共に楽しむ」ことはもちろん、本選会場では、観客と出場者が一体感を共有できる場にしたいと考えています。韓国語の普及のためには、学習者の年令や学習の動機、地域性や時代環境などを考慮した多様な試みがあることが好ましいと思っています。今後とも、年令層や地域を異にするさまざまな学習者が参加されることを願って止みません。

さあ、あなたも「話してみよう韓国語」に参加してみませんか?